ヤフーがZOZOを買収すると表明しました。
ZOZOの前澤社長も合わせて退任を表明しています
ヤフーのTOB(株式公開買付)はZOZOとしても同意していて、前澤社長は株式を売却する意向です。
ZOZOのTOB価格はすでに公表されていて、1株2620円となります。
しかし、ZOZOの株価は2457円(9/12終値)であり、TOB価格よりも150円以上安くなっています。
2620円で買い取って貰えるのなら、今東証で買っておいたら儲かるはずです。
なぜ株価の方が安くなるのでしょうか。
そういえばなぜだろうと思った人は是非読んでみて下さい。
ポイントは買付株数と前澤社長の売出株数
TOB価格より株価が安くなる原因は、買付株数と売出株数の差にあります。
携帯大手、ソフトバンクの子会社のヤフーは、ZOZOの株式の50%余りを取得して買収することを目指し、来月上旬にもTOB=株式の公開買い付けを行うということです。ヤフーが投じる資金は4000億円余りに上る見込みです。 ZOZOはTOBに同意していて、創業者でおよそ35%の株式を持つ前澤氏は30%程度の株式を売却するということです。 また前澤氏は12日付けで社長を辞任し、ZOZOの経営から身を引きました。
出典:https://www.google.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20190912/amp/k10012077781000.html
ヤフーはTOBで全株式の50%強を取得しようとしています。
前澤社長は全株式の30%程度を売却する予定なので、ヤフーがその他の投資家から買い取る株式は全株式の約20%となります。
TOBで買収するといっても全株式を買い占めるとは限らないのです。
TOBに申し込んでも買われるとは限らない
前澤社長の保有株式を除くと残りは約65%となります。
投資家から買い取られる株式は全体の20%です。
もし株主全員がTOBに申し込んだとすると、買い取られる確率は30.7%(20÷65)となります。
つまり、TOBに申し込んだとしても買い取られるかどうかは運次第となってしまう訳です。
もちろん、全株主が売却する訳では無いので30.7%よりもう少し確率は高くなるはずです。
それでも、買い取られない可能性(リスク)があるために、TOB価格よりも株価のが安くなってしまう、という訳です。
まとめ
- ヤフーがZOZOの買収を表明
- TOB価格よりも市場株価のが安い
- 大株主がいるとTOBで買われるか分からない