新興国債券ETF(1566)の購入検討中ですか?
新興国債券ETFは、新興国の国債に分散投資するためのETFになります。
詳しくは下記の引用文参照
円換算したブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスの変動率に一致させることをめざす上場投資信託(ETF)です。
出典:1566 – 上場インデックスファンド新興国債券(上場新興国債) | ETF(上場投資信託)|日興アセットマネジメント
分配金が年6回あり、5%超えの利回りが魅力のETFです。
(2019年11月時点)
とはいえ、それに見合ったリスクもあります。
今回は新興国債券ETFのリスク要因と、過去の分配金推移について説明します。
リスク要因は自国通貨建
新興国債券ETFは自国通貨建債券です。
先に、自国通貨通貨建債券とは何かについて説明します。
自国通貨建債券とは何か?
債券には大きく次の2つがあります。
- ドル建て債券
- 自国通貨建債券
新興国であっても、多くの国は自分の国の通貨を持っています。
日本も円という自国通貨がありますね
その自国通貨の信用が低い場合、お金を貸す側としては自国通貨で返済して欲しくありません。
お金自体はきちんと返済されても、通貨価値が下がっていると大損するからです。
そのため、自国通貨の信用の低い国は自国通貨ではなく、ドルで返済する事を約束した国債を発行します。
これがドル建債券です
反対に自国通貨で返済されるものを、自国通貨建債券と呼びます。
自国通貨建債券のリスク
自国通貨建債券のリスクは為替です。
たとえ債券がきちんと返済されていたとしても、その国の通貨価値が下落するとその分リターンが下がります。
分配金が減りますし、債券自体の価値も下がります。
これが新興国債券ETFの大きなリスク要因です
平常時は良いのですが、リスクオフの時は新興国から資金が引き上げられるため、通貨安になる傾向があります。
分配金と利回り推移
ここからは、過去の利回りと分配金の推移の紹介です。
分配金は比較的安定しています。
価格と分配金利回り
上のグラフは、新興国債券ETF(1566)の価格と利回りの推移です。
分配金利回り自体は、4〜6%台を推移しており、平均値は5.5%でした。
利回りが5.5%以上の時が買い時になると思います。
分配金推移
分配金は500円で安定していたのですが、2018年に入ってから下落傾向です。
直近の分配金は420円であり、しばらくは400円付近が続くのではないかと予想しています。
今は利回り的に買い水準なのですが、今後の分配金推移が読みづらい、というのが正直なところです。
購入は手数料無料の証券会社がオススメ
新興国債券ETFは単価が5万円弱のため、1日10万円以下の手数料無料の証券会社がオススメです。
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