第1問(仕訳問題)で役務の仕訳を間違えちゃった
役務提供って簡単だけど、練習問題を解くとなぜか間違えません?
このミスの原因、費用計上のタイミングが商品売買と違うのが理由かもしれません。
ちなみに私は、タイミングの違いに気付いてからミスが無くなりました
今回は、このタイミングの違いについて、解説したいと思います。
役務は費用計上のタイミングが遅い
役務のために費用を使った場合は、一旦仕掛品にします。
人件費(給料)と交通費が役務のために使われた場合は次のように仕訳します。
(給料と交通費は支払済みとする)
借方 | 貸方 |
---|---|
仕掛品100,000 | 給料80,000
旅費交通費20,000 |
そして、役務(サービス)の提供によって収益を得た時に次の仕訳を書きます。
借方 | 貸方 |
---|---|
現金150,000 | 役務収益150,000 |
役務原価100,000 | 仕掛品100,000 |
役務収益を計上し、先程の仕掛品を役務原価に振り替えます。
つまり、役務で利益を得るまでは原価計上してはいけない、という訳です。
商品売買と比較してみると
先程の役務を、商品売買の場合と比較してみます。
まずは、売買のために仕入れをした時は、次のような仕訳を書きます。
借方 | 貸方 |
---|---|
仕入100,000 | 現金100,000 |
仕入は費用の勘定項目のため、商品を購入した時点で費用が計上されています。
この仕入れ品を販売した時の仕訳は次のようになります。
借方 | 貸方 |
---|---|
現金150,000 | 売上150,000 |
これで、仕訳は以上です。
仕入れたタイミングで費用計上するため、役務と比べて仕訳がシンプルになっています。
収益と同時に費用計上と覚えよう
役務については、商品売買と比べて費用計上のタイミングが遅くなります。
そして、費用計上は収益計上と同時に行う、と覚えておきましょう。
役務収益が出たタイミングで、初めて役務原価を計上します。
それまでに使った人件費などは、仕掛品として計上しておきましょう。
これを覚えておけば、役務の仕訳で凡ミスする事は無くなると思います。
まとめ
- 役務は費用計上のタイミングが遅い
- 費用計上までは仕掛品にしておく
- 役務収益とセットで役務原価を計上する
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