アベノミクスと異次元緩和が始まってから、急激にドル高円安になりました。
なぜ、円安となったのでしょう。
どんな通貨は価値が安くなっていくのでしょうか?
経済的に成長していない国の通貨?
それとも金利が安い国の通貨?
正解はどちらも違います。
なぜ、アベノミクスのタイミングで円安に移行したか説明したいと思います。
参考書籍
この記事は臆病者のための億万長者入門 (文春新書)の第4章を参考にしています。
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円安・円高はインフレ率で決まる
初めに結論から
結論から言うと、インフレ率の高い通貨は安くなります。
アベノミクスで円安となったのは、日本銀行が異次元緩和を断行し、物価のインフレ目標を設定したためです。
インフレが進行する通貨を保有していると、通貨安で損をするため、円が売られて円安となった訳です。
何故、インフレになると円安となるのか
インフレによる円安は次の3ステップで発生します。
- 物価が上がる
- 価格差を利用した貿易が発生
- 為替で調整される
1. 物価が上がる
例えば、年2%の発生したとします。
すると、100万円の商品は1年後に102万円となります。
物価が上昇したとみる事もできますし、通貨の価値が下がったと解釈するする事もできます。
2. 価格差を利用した貿易が発生
日本国内の商品価格はインフレで102万円に高くなりました。
ここで、外国ではインフレが発生していないと、100万円の商品は100万円のままです。
そのため、外国で商品を仕入れ、国内で売る貿易が行われます。
3. 為替で調整される
2. の貿易を行えば、いとも簡単に儲ける事ができます。
しかし、こんな簡単に儲けられる状況がいつまでも続くでしょうか?
そんな事はありません。
為替はこの価格差を調整する役割を担っているのです。
外国で商品を仕入れるためには、円を売り外貨を買う必要があります。
円が売られるため円安になります。
その結果、外国で仕入れようとしても、これまでのように100万円では仕入れる事ができなくなります。
具体的に見てみましょう
インフレ前の為替が1ドル100円で、インフレ後に1ドル102円の円安になったとします。
これを時系列で表にまとめると次のようになります。
円が売られて円安になった事で、国内と外国の商品価格が一致しました。
為替、商品価値の平準化する役割を担っているのです。
最後にもう一度結論
円安・円高はインフレ率によって決まります。
インフレが起こると価格差を利用した貿易が行われ、円安になり、商品価値が平準化します。
アベノミクスのタイミングで、円安となったのは、日銀が異次元緩和を行い、インフレ進行させる事を明言したためです。
この内容について、もっと知りたいと言う方は臆病者のための億万長者入門を読んでみてください。
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