ここ数年、世界的な金融緩和で景気拡大局面が続いています。
日本も1980年代のようなバブルを感じます。
バブリーダンスやパリピというのも、バブル全盛期をそのまま再現しているように見えます。
そして、サラリーマン大家の台頭も、以前の財テクに類似しています。
ここ数年の景気拡大も、いずれは終わるでしょう。
では、何が要因でバブルが弾けるのか?
私の持論を紹介しようと思います。
バブル崩壊は中国から
- 作者: 朱寧,森山文那生
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/07/26
- メディア: 単行本
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私はバブルの崩壊は中国から始まると予想しています。
理由は、ここ数年の中国は1980年代の日本バブルに似ているからです。
- 極端な株価上昇
- 海外旅行者の増加
- 地価の上昇
どれも金余りに起因するバブル経済が起こっているように思えます。
もう一つ理由を挙げるとすると、今回はアメリカがバブル崩壊の要因にはなりそうにないからです。
アメリカはすでに緩和局面を終え、金利上昇局面にあります。
バブル状態が終わって財務の引き締め局面にすでに移行しています。
緩和が終わった現在から、バブルが崩壊するような事件は起こらないと思います。
さて、話を戻して中国バブル崩壊の予想ですが、2015年に考えていた要因と現在考えている要因が若干変化しました。
この2つの要因を書いていきます。
2015年の予想
2015年にも、バブルが崩壊する時のシナリオを考えた事があります。
2015年に考えた中国バブル崩壊の要因は、シャドーバンキング問題です。
シャドーバンキング(Shadow Banking)とは「影の銀行」という意味で、銀行ではなく、証券会社やヘッジファンド、その他の金融会社が行う金融仲介業務を指します。近年、中国ではシャドーバンキングによる取引規模が急激に大きくなっており、その資金運用先によっては、米国で起こったサブプライム・ローン(低所得者向け住宅ローン)のような問題に発展するのではないかと懸念されています。
出典:シャドーバンキング│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
中国では地方政府が、シャドーバンキングから多額の融資を受けており、債務不履行が連鎖する事で、景気後退のキッカケになるのではないかと予想していました。
もちろん、現在進行系でこのリスクも残っています。
現在の予想
シャドーバンキングに近い内容なのですが、中国のネット金融が気になります。
以下の引用文をご覧下さい。
中国各地でネット金融の被害を訴える人たちの一斉抗議活動が呼び掛けられました。参加者が連行されるなど騒動が拡大しています。中国では「P2P」という投資総額が日本円で20兆円を超えるともいわれるネット金融の経営破綻が相次いでいます。そのため、出資金の返還を求める利用者たちが中国全土で一斉に抗議活動を呼び掛けて、上海の中心部では解散を命じる警察と衝突して次々と連行される騒ぎとなりました。北京でも抗議活動が予定されていて、集合場所に配置された警察官が訪れた人たちに職務質問を繰り返していました。北京では8月にも国営テレビ局の前などで抗議が行われていて、警戒が一層強まっています。
出典:中国で騒動拡大 ネット金融破綻で抗議…拘束者も|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
クラウドバンキングのような形式なのですが、貸出先は個人などもあり、あまり与信を考えられていない印象があります。
債務不履行が連鎖すれば、今後も破綻が相次ぐ可能性があります。
貸した個人が損をする、という構図だけならばマクロでの影響は無いと思います。
ですが、銀行や証券会社が貸していたり、サブプライムローンの時のように証券化されていないかは気になります。
本格的に危なくなった時は、大々的にニュースになると思うので、継続的にウォッチしておこうと思います。
中国民生投資集団の社債がデフォルト
ヤフーニュースで中国の情報が出たので追記します。
やはり、中国全体の負債総額が大きい事を指摘しています。
しかし、約9900兆円というのは、相当でかいですね。
5日から中国の第13期全国人民代表大会(全人代)第2回会議が開幕するのを前に、衝撃が広がっている。中国最大手の民営投資会社「中国民生投資集団」(中民投、CMIG)の社債が債務不履行(デフォルト)となったのだ。同国で過去最大級のデフォルトに発展する懸念も浮上、米中貿易戦争の影響で減速が目立つ中国経済にさらなる打撃となりかねない。専門家は「中国総破綻の予兆だ」と指摘する。
〜中略〜
「個人は銀行や消費者金融から、地方政府はシャドーバンキング(影の銀行)や銀行からお金を借りる。企業も互いに莫大(ばくだい)な負債を抱えている。中国全体の負債総額は600兆元(約9900兆円)に及ぶとの試算もある。『借金漬け経済』の構造の上に成り立っているのが中国経済だ」
中国バブルについて興味を持った方はこの本をどうぞ。